今回の主人公は、ウユニ塩湖で“空に立つ”景色を見たくて、19歳でひとりボリビアへ飛んだTAIさん。
その後、日本をバイクで一周しながら、人との出会いや温もりに触れていく。
ただの“旅好き”じゃ片づけられないその行動力と、そこから生まれた言葉のひとつひとつが、
読む人のなかに、じんわり何かを残してくれるはずだ。

「イッテQで見た景色が、ずっと頭から離れませんでした。」
きっかけは、テレビでたまたま見た映像でした。
イモトさんがウユニ塩湖を歩いていて、「こんな場所が本当にあるんだ」と驚いたのを覚えています。
その景色が頭にずっと残っていて。
気がつけば、19歳のときに「行ってみよう」と思って、人生初の海外ひとり旅に出ていました。









難しそうなことに、挑戦してみたかった。
——どうして行こうと思ったんですか?
「正直、うまく言えないんですけど……
“自分には難しそうだな”って感じることを、やってみたくなったんです。
自分がどこまでやれるのか、確かめたかったというか。」
誰かに勧められたわけでもなく、明確な目標があったわけでもない。
でも、その直感に従って動けたことが、大きかったんだと思います。
ウユニ塩湖は、写真とは全然違いました。
360度どこを見ても空と地面がつながっていて、
前も後ろも全部が景色という感覚でした。
本当に、写真では伝わらないスケール感でした。
“ここ、地球なんかな?”って、不思議な気持ちになりましたね。
ウユニ塩湖の旅のあと、友人と2人でバイクで日本一周をしました。
「海外に行ったあとだったので、“どうなんやろ”って思ってたんですけど……
日本、めっちゃ良かったです(笑)。特に人のあたたかさをすごく感じました。」
観光地も景色も素晴らしかったけれど、
一番印象に残っているのは、各地で出会った人とのつながりでした。

旅を通して、“自分で選ぶ”ことを学びました。
「旅をしていて思ったのは、世の中にはいろんな人がいるということ。
もちろん、良い人ばかりじゃない。でも、だからこそ“どう感じて、どう動くか”は全部自分次第なんだなと。」
嫌な思いをしたこともあったそうですが、
「不利益を被っても、自分で決めたことなら納得できる」と、笑って話してくれました。

大きな決断に見えることも、 実は“なんとなく”の好奇心から始まるのかもしれません。
ウユニ塩湖に惹かれた10代の直感が、人生の旅の扉をひとつ開いてくれた。 「行ってよかったなぁ」って、今もふと思い出す。そんな旅でした。
EDIT=BROADMOOR編集部
SPECIAL THANKS=TAI