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FEATURE

2026.07.03

外資系CAが見る世界と、日本の未来

日本は、世界から本当に愛されている国だ。

そう話してくれたのは、海外を拠点に働く外資系航空会社のCA。

世界中を飛び回り、多国籍な仲間と働く彼女だからこそ見えている日本がある。
同時に、日本人自身がまだ気づいていない課題も見えていた。

今回の対話は、CAという職業の話にとどまらない。

これからの日本人は、どう生きていくべきなのか。
そんな問いを投げかけられる時間だった。

「飛行機が好き」から始まった人生

彼女がCAを目指したきっかけは、意外にもシンプルだった。

中学生の頃、家族と空港へ行った時に見た飛行機。
その姿を、純粋にかっこいいと思った。

英語が好き。
飛行機が好き。

その二つが自然につながり、CAという仕事を意識するようになったという。

そして、その価値観の土台には父親の存在があった。

家業を畳み、新たな事業へ挑戦する父。
50代になっても学び続ける姿勢。
幼い頃から言われ続けてきた言葉。

後悔するくらいなら、挑戦してから決めろ。

その考え方が、彼女の人生の軸になっていた。

ドバイで感じた 日本の息苦しさ

もともとは日系航空会社を目指していた。

しかし、コロナ禍をきっかけに訪れたドバイ留学が、彼女の価値観を大きく変えた。

そこには、いい意味で自由に生きる人たちがいた。
国籍も文化も違う人たちが、それぞれの価値観で日々を過ごしている。

たとえば、スーパーの店員が勤務中に携帯を触っている。
日本ではありえないと思われる光景かもしれない。

けれど彼女は、そこに生きやすさを感じた。

日本は、ちゃんとしすぎている。

もちろん、日本には素晴らしい部分がたくさんある。
礼儀正しさ。
他人への配慮。
空気を読む文化。

それらは、海外でも高く評価されている。

実際、海外で日本人だと伝えるだけで、歓迎されることも多いという。

一方で、日本社会にはルールから外れないことや、周囲に合わせることが強く求められる空気もある。

その“きちんとしすぎている感じ”に、彼女はどこか息苦しさを覚えていた。

外資系CAとして見えた、日本人の強さと弱さ

現在、彼女は外資系航空会社で働いている。

毎日違う国籍のクルーと働き、そのたびにゼロから人間関係を築いていく。
そんな環境にいるからこそ、日本人の特徴がよく見えるという。

日本人は、本当によく働く。

責任感が強い。
周囲を見て動ける。
細やかな気配りができる。

それは大きな強みだ。

ただ同時に、頑張りすぎてしまう面もある。

海外のクルーたちは、良い意味で無理をしすぎない。
人に頼る。
任せる。
休む。

それが自然にできている。

一方で、日本人は「自分がやらなきゃ」と抱え込みやすい。
その責任感は美徳でもあるけれど、時に自分自身を苦しめる原因にもなる。

“仕事だけ”の人生になっていないか

彼女が特に強く感じていたのは、日本の同世代に対する違和感だった。

人生が、仕事だけで埋まってしまっている人が多いのではないか。

もちろん、仕事は大切だ。
けれど、仕事だけで毎日が埋まってしまうと、人は少しずつ余白を失っていく。

新しいことに挑戦する気力。
遊び心。
違う価値観に触れる時間。

そういったものが、日々の忙しさの中で後回しになってしまう。

彼女は、日本を否定したいわけではない。
むしろ、もっと可能性があると感じている。

だからこそ、もっとエネルギッシュに生きる人が増えてほしい。
その言葉には、日本人への期待が込められていた。

コンフォートゾーンを抜け出せるか

彼女が何度も口にしていたのは、コンフォートゾーンを抜け出すことの大切さだった。

安心できる環境。
慣れた毎日。
変化のないルーティン。

それ自体が悪いわけではない。

けれど、そこに居続けることで、人は少しずつ挑戦しなくなる。
変化を選ぶ力も、外へ踏み出す勇気も、いつの間にか弱くなっていく。

彼女自身、情勢不安の影響で、日本への帰国を考えたこともあった。

それでも海外に残ることを選んだ理由は、シンプルだった。

ここで挑戦をやめたら、自分ではなくなる気がした。

その言葉には、自分の人生を自分で選んでいく覚悟があった。

日本の未来に必要なのは、小さな挑戦

彼女は、決して「海外へ行くべきだ」と言いたいわけではない。

大切なのは、自分の殻を一度破ってみること。

新しい場所へ行く。
新しい人と会う。
新しい言語を学ぶ。

たとえ小さな一歩でも、価値観は大きく変わる。

実際、彼女は毎年必ず新しい目標を立てている。
今年は、自分のお金で家族をビジネスクラス旅行へ連れて行くという目標を達成した。

次は、語学への挑戦を考えているという。

年齢を重ねても、挑戦を止めない。
それが、彼女の考える成長なのだろう。

最後に

外資系CAとして世界を飛び回る彼女が見ていたのは、単なる海外の景色ではなかった。

そこにあったのは、日本人の可能性だった。

真面目で、優しくて、責任感が強い。
それは、日本人の大きな武器だ。

でもその強さが、時に自分自身を縛ってしまうこともある。

だからこそ今必要なのは、完璧に生きることではなく、少しだけ勇気を持って一歩外へ出ることなのかもしれない。

挑戦を止めたくない。

彼女のその言葉は、これからの日本を生きる私たちへのメッセージのように感じた。

EDIT=BROADMOOR編集部 

SPECIAL THANKS=SAE

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